今回は、原書房より発行されている『2024本格ミステリ・ベスト10』の国内編&海外編のあらすじをご紹介します。
まだ、読まれていない本があれば、これを機に読んでみてはいかがでしょうか。
【歴代リンク】本格ミステリ・ベスト10
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『2024本格ミステリ・ベスト10』のあらすじ紹介【国内編&海外編】
国内編
国内編の一覧
10位『ちぎれた鎖と光の切れ端』荒木あかね
あらすじ
島原湾に浮かぶ孤島を訪れた8人の男女。その中の一人である樋藤清嗣(ひとうきよつぐ)は、先輩の無念を晴らすため全員を殺すつもりだった。
だが滞在初日の夜、参加者の一人が舌を切り取られた状態で殺されていた。やがて第二第三の殺人がおきてしまい…。
おすすめポイント
孤島でおきる連続殺人。殺されるのは「前の殺人の第一発見者」という設定だ。また、第一部では孤島での事件が、その3年後が第二部で語られていく。
まったく違う2つの事件の繋がりに考えを巡らせながら、謎解きだけでなく、さまざまな人間ドラマに魅せられ一気読みさせられてしまう作品。
9位『アミュレット・ホテル』方丈貴恵
あらすじ
犯罪者たちが集まる「アミュレット・ホテル」では、ルームサービスに頼むことで銃や偽造パスポートなど何でも手に入れることができる。ただし、ルールを破ったらホテル探偵・桐生があなたを必ず追いつめる…。
8位『鵼の碑(ぬえのいしぶみ)』京極夏彦
あらすじ
日光のホテルに滞在していた関口は、父を殺した記憶を持つメイドの話を聞く。その頃、失踪した薬局の店主を探す探偵や、戦前に起きた未解決事件の調査を頼まれた刑事。それぞれが日光という地を目指していた…。
おすすめポイント
頭が猿、胴体が狸、手足が虎、尾が蛇という妖怪の「鵼(ぬえ)」。そんな鵼になぞらえた5つの章が並行して語られながら、徐々につながり合っていく。
本の分厚さを忘れるぐらいに、なじみのキャラクターや妖しげな京極ワールドに浸りながら、17年ぶりの「百鬼夜行シリーズ」新作を堪能できる作品。
7位『十戒』夕木春央
あらすじ
芸大志望で浪人中の里英は、父とともに伯父が所有していた孤島の枝内島をおとずれた。
島内にリゾート施設を開業するため9人の関係者たちが集まったのだが、不動産会社の社員が殺され、「この島にいる間、殺人犯が誰か知ろうとしてはならない」という十の戒めが書かれた紙片が落ちていた。
犯人が下す神罰を恐れながら、「十戒」に従う3日間が始まってしまう…。
6位『化石少女と七つの冒険』麻耶雄嵩
あらすじ
京都の名門であるペルム学園で、ふたたび怪事件が大量発生。化石オタクであり、誰にも認められない女子高生探偵の神舞まりあ。
そんな彼女が率いる部員2名の古生物部にやってきた怪しい一年生。男子部員が密かに抱える黒い秘密。そして、いかがわしい新入生探偵まで登場。怪しさが倍増し、予想不能な結末が…。
5位『或るスペイン岬の謎』柄刀一
あらすじ
心臓移植を執刀した医師の娘であるエリザベスの長期休暇に合わせて、日本中を旅していた名探偵の南美希風であったが、行く先々で不可解な事件に巻き込まれてしまう。
すべてが反転した“あべこべ”の密室。雨のなか庭に放置された全裸の被害者。森の木々に囲まれた異質な殺人現場。圧巻のロジックで不可能犯罪に挑む!柄刀一版の“国名シリーズ”ここに完結。
おすすめポイント
クイーン版の国名シリーズにある核となるモチーフを使いながらも、異なるミステリーに仕上げた本作。
3つの中編は、すべて密室による不可能犯罪を扱っており、本家に勝るとも劣らない柄刀版のロジックを心ゆくまで愉しめる作品。
4位『午後のチャイムが鳴るまでは』阿津川辰海
あらすじ
九十九ヶ丘高校の男子高校生ふたりが、ある日の昼休みに学校を抜け出してラーメンを食べに行こうと画策する。タイムリミットは65分、彼らのミッションは達成なるか(「RUN! ラーメン RUN!」)
文化祭で販売する部誌の締め切りが迫っているなかで、イラストレーターが行方不明になり、昼休みの校内を大捜索するが…(「いつになったら入稿完了?」)など全5話を収録する学園ミステリー短編集。
おすすめポイント
はたから見れば馬鹿らしいと思われることにも、情熱を傾けていく高校生たち。
学園のさまざまな場所で繰り広げられる日常の謎に、大人になり忘れかけていた青春の1ページを思い出させてくれる愛すべき学園ミステリー。
3位『あなたが誰かを殺した』東野圭吾
あらすじ
夏の閑静な別荘地でおきた連続殺人事件。なぜ愛する家族は命を奪われたのか。残された人々は真相を解明しようと「検証会」を開いた。そこに、休暇中の刑事・加賀恭一郎が現れて…。
おすすめポイント
遺族たちがおこなう「検証会」に参加することになった休暇中の刑事・加賀恭一郎。彼らの証言から事件の全貌を探るなかで、それぞれの人間性が浮かび上がり、さまざまな矛盾点に気づいていく。
読者にも手がかりを残しながら、純粋にトリックや謎解きに浸ることのできる本格ミステリー。
2位『可燃物』米澤穂信
あらすじ
太田市内で可燃ごみから出火する連続放火事件が発生した。県警葛班が捜査に当たっていたが、容疑を固めるまえに犯行がピタッと止んでしまう。捜査は行き詰まるかに見えたのだが…。葛警部の鋭い推理を堪能できる全5編。
おすすめポイント
捜査一課の葛警部は、上司には疎まれ、部下にもよく思われていない。だが、事件の情報からちょっとした違和感も見逃さずに真相へと迫っていく。
派手さはないものの、深い洞察力と推理力を駆使して謎を解き明かしていく葛警部の姿に魅せられてしまう警察ミステリー。
1位『エレファントヘッド』白井智之
あらすじ
精神科医の象山は、愛すべき妻と2人の娘たちと幸せに暮らしていた。しかし、どんなに幸せな家庭も、たった1つの小さな亀裂から崩壊してしまうことを彼は知っている。そして、ある謎の薬を手にしたことで、理解しがたい殺人事件に巻き込まれていくのだが…。
おすすめポイント
精神科医・象山が謎の薬を手にしたことで、幸せな日常に悲劇がおきていく。目まぐるしい展開とぶっとんだ特殊設定に困惑をおぼえ、どの方向に進んでいくのか理解が追いつかない。やがて多重推理からの解決まで、著者の豊かな発想に感嘆してしまう。
海外編
海外編の一覧
10位『ファラデー家の殺人』マージェリー・アリンガム
あらすじ
イギリスの由緒ある一族の家で、ひねくれ者が失踪した。アルバート・キャンピオンが捜査に協力するが、次々と事件が発生してしまう。
屋敷に溢れる憎悪と悪意、姿を見せない殺人鬼の正体は何者なのか?
9位『8つの完璧な殺人』ピーター・スワンソン
あらすじ
ミステリー専門書店に来客があり、店主のマルコムはFBI捜査官から奇妙な相談を受けた。
彼が10年前に店のブログに投稿した“完璧な殺人”が登場する8つの作品リストと手口が似た殺人事件が続いているというのだが…。
8位『ガラスの橋 ロバート・アーサー自選傑作集』ロバート・アーサー
あらすじ
屋敷への足跡のみが残された状況での人間消失を描いた、不可能犯罪の歴史的名作「ガラスの橋」。
老姉妹がこれまで千冊以上のミステリー小説を読んできた知識を武器に、犯罪者たちとの戦いに挑む痛快な冒険譚「極悪と老嬢」などの10編を収録。
7位『アリス連続殺人』ギジェルモ・マルティネス
あらすじ
オックスフォード大学の留学生である「私」は、筆跡に関するプログラムの開発に取り組むなか、数学者の教授から秘密の依頼を受けた。ルイス・キャロルの喪われた日記にまつわる、新たに出てきた書類の筆跡鑑定をしてくれというのだ。
アリスと数理数列に彩られた知の迷宮に挑む数学者の叡智が見つけた真実とは…。
6位『グレイラットの殺人』M・W・クレイヴン
あらすじ
サミット開催で厳重体制のなかで、首脳たちを運ぶヘリコプターの社長が売春宿で惨殺された。テロを警戒する政府に捜査を命じられたポーだが、MI5の妨害により捜査が進まない。
やがて、ポーは3年前の強盗殺人事件との関連を疑うのだが…。
5位『卒業生には向かない真実』ホリー・ジャクソン
あらすじ
大学への進学を控えたヒップに、周囲でおきる不審なできごとに不安を抱いていた。無言電話や匿名のメール、首を切られたハトの死骸が見つかる。
やがてヒップは、6年前の連続殺人事件との類似点に気づく。犯人は服役中だったのだが…。
4位『禁じられた館』ミシェル・エルベール&ウジェーヌ・ヴィル
あらすじ
過去の所有者たちに不幸がつきまとった曰く付きの館に、飲食産業の富豪であるヴェルディナージュが使用人たちと引越してくる。だが、「この館から出ていけ」という脅迫状が立て続けに届いてしまう。
そして、謎の男の来訪とともに、館の主は変わり果てた姿で発見される。どこにも逃げ道のない館から忽然と姿を消した訪問者。捜査がもたつくなか、探偵トム・モロウが登場し…。
3位『ナイフをひねれば』アンソニー・ホロヴィッツ
あらすじ
そろそろ探偵ホーソーンが主人公のミステリを終わりにしようと、作家ホロヴィッツは契約解除を告げた。その翌週、脚本を手がけた戯曲の公演がロンドンではじまるが、酷評した劇評家が死体となり発見される。
凶器の短剣がなんとホロヴィッツのものだったことで、逮捕されてしまう。彼が頼ったのは、あの男なのだけれど…。
2位『厳冬之棺』孫沁文
あらすじ
上海郊外の湖畔のほとりに建つ陸家の館で、当主である陸仁の遺体が発見された。現場は大雨の影響で数日にわたって入口が水没していて、外からの侵入形跡もない。さらに、殺害現場には嬰児のへその緒が。
捜査を開始する梁良刑事だったが、新たな密室殺人が発生して…。
1位『恐るべき太陽』ミシェル・ビュッシ
あらすじ
謎めいた石像ティキたちが見守っている南太平洋仏領ポリネシアのヒバオア島に、人気作家と彼のファンで作家志望の女性5名が集まった。
しかし作家は姿を消し、彼女たちにも予期しないことが…。
まとめ
どうですか、気になった書籍は見つかりましたか?
この記事を通して、少しでもあなたの読書生活が有意義なものになったら幸いです。
それでは、まったです。 (‘◇’)ゞ
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