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【2025年】本屋大賞ノミネート作品が発表!あらすじ紹介

【2025年】本屋大賞ノミネート作品が発表!あらすじ紹介
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2025年本屋大賞ノミネート作品が発表されました。今回は、そんな本屋大賞ノミネート作品の各あらすじをご紹介します。

まだ、読まれていない本があれば、これを機に読んでみてはいかがでしょうか。

 

【歴代】本屋大賞ノミネート作品

年代別 一覧
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本屋大賞とは?

本屋大賞は全国の書店員が「いちばん売りたい本」を投票で選ぶ賞です。直木賞が作家・評論家による選考なのに対し、本屋大賞は毎日お客様に本を届けている書店員の「目利き力」で決まります。

だからこそ「読みやすさ」と「面白さ」のバランスが絶妙な作品が選ばれやすく、読書ファンからの信頼も厚い賞なのです。

2025年のスケジュール

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項目 日程
ノミネート発表 2026年2月3日(月)
大賞発表 2026年4月9日(水)
対象期間 2023年12月~2024年11月刊行の小説

 

2025年本屋大賞ノミネート全10作品一覧

ノミネート10作品一覧表(五十音順)

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No 作品名 著者 詳細リンク
1 アルプス席の母 早見和真 ▼詳細を見る
2 カフネ 阿部暁子 ▼詳細を見る
3 禁忌の子 山口未桜 ▼詳細を見る
4 恋とか愛とかやさしさなら 一穂ミチ ▼詳細を見る
5 小説 野崎まど ▼詳細を見る
6 死んだ山田と教室 金子玲介 ▼詳細を見る
7 spring 恩田陸 ▼詳細を見る
8 生殖記 朝井リョウ ▼詳細を見る
9 成瀬は信じた道をいく 宮島未奈 ▼詳細を見る
10 人魚が逃げた 青山美智子 ▼詳細を見る

ここからは、ノミネート全10作品を五十音順にご紹介します。各作品のあらすじと感想をお届けします。

2025年本屋大賞ノミネート作品のあらすじと感想

(作品名五十音順)

『アルプス席の母』早見和真

あらすじ

看護師の秋山菜々子は、神奈川で一人息子の航太郎を女手ひとつで育てていた。湘南のシニアリーグで頭角を現す航太郎に関東一円からスカウトが殺到するが、彼が選んだのは大阪の新興校・希望学園。

甲子園常連校を自分たちの手で倒す。その夢を追い、菜々子も息子とともに大阪へ拠点を移す決意をする。しかし待ち受けていたのは、不慣れな土地での孤独、厳格な父母会の掟、そして目に見えて痩せていく息子の姿だった…。

おすすめポイント

高校野球小説でありながら、グラウンドではなくアルプス席から物語が描かれる。この視点の転換が、作品に圧倒的な新鮮さをもたらしています。見守ることしかできない母親の目を通すからこそ、球児たちの青春がより鮮烈に、より切実に胸へ迫ってくるのです。

読み手の心をさらにえぐるのは、父母会という閉じた社会のリアルさでしょう。暗黙の序列、飲み込むしかない理不尽、子どものためなら自分を殺す覚悟。これらがフィクションとは思えない解像度で積み上げられ、ページをめくる手がどうしても止まりません。

そしてラスト、母と息子が静かに交わすある場面で、三年分の想いが一気に押し寄せます。「応援するとは何か」を真正面から突きつけてくる一冊です。子育て経験の有無を問わず、誰かのために祈った記憶のあるすべての方に届けたい作品です。

『カフネ』阿部暁子

あらすじ

法務局に勤める41歳の野宮薫子は、溺愛していた弟の突然の死に打ちのめされ、荒んだ生活を送っていた。弟が遺した遺言書をきっかけに、彼の元恋人・小野寺せつなと会うことになる。

無愛想で取りつく島もないせつなに苛立つ薫子だったが、彼女が振る舞った一皿の温かな料理が、凍りついた日常をほどいていく。やがて薫子は、せつなが勤める家事代行サービス会社「カフネ」の仕事を手伝い始めるが…。

おすすめポイント

「食べることは生きること」この言葉が、読み進めるほどに実感として胸に迫ってきます。せつなが作る料理の描写は、ただ美味しそうなだけではありません。温かい食事を誰かと囲むという、日常のなかで見落としがちな行為がどれほど人を支えているか、物語全体で静かに証明してみせるのです。

互いに悪態をつきながらも、少しずつなくてはならない存在になっていく薫子とせつな。年齢も性格もまるで違うふたりの関係が、「家族」とも「友情」とも違う名前のつかない絆として描かれる繊細さに、何度もページをめくる手が止まりました。

そして終盤、ある真実が明かされたとき、それまで積み上げてきた物語のすべてが静かに色を変えます。涙を誘うのではなく、胸の奥がじんわりと温まるような余韻。「誰かのために台所に立つ」という行為の尊さを、きっと読み終えたあと噛みしめたくなる一冊です。

『禁忌の子』山口未桜

あらすじ

救急医・武田のもとに搬送されてきた一体の溺死体。身元不明のその遺体は、なんと武田自身と瓜二つだった。なぜこの男は死んだのか、そして自分との関係は何なのか。

武田は旧友で切れ者の医師・城崎とともに調査を始める。しかし鍵を握る人物に接触しようとした矢先、相手が密室の中で死体となって発見されてしまう。自らのルーツを辿る先に待つ、思いもよらぬ真相とは…。

おすすめポイント

現役医師が紡ぐ筆致だからこそ、救急搬送の緊迫感も生殖医療の倫理的重みも、フィクションの域を超えたリアリティで迫ってきます。読み始めて数ページで「この作者は現場を知っている」と確信させられ、物語への信頼感がそのまま没入感に変わっていく体験は格別です。

謎解きの構造もまた巧みです。「自分と瓜二つの死体」という強烈な導入から、過去と現在が交互に編まれ、真相へ近づくたびに新たな問いが立ち上がります。城崎の鋭い論理と武田の揺れる感情、この対比が推理パートに独特のリズムを与え、ページをめくる手を止めさせません。

そして最終章で明かされる「禁忌」の意味に触れたとき、胸に残るのは謎解きの快感よりも、子を望む者たちの切実な祈りと、その裏側に横たわる深い業でしょう。ミステリとしての完成度と、人間ドラマとしての余韻を同時に味わいたい方に、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。

『恋とか愛とかやさしさなら』一穂ミチ

あらすじ

カメラマンとして働く新夏は、交際5年の恋人・啓久から東京駅の前でプロポーズを受ける。誰もがうらやむ幸せの絶頂。だがその翌日、啓久が通勤電車内で女子高生を盗撮した容疑で逮捕されてしまう。

「二度としない」と誓う彼をもう一度信じてやり直せるのか、それとも別れるべきなのか。答えの出ない問いに揺れ続ける新夏を中心に、たった一度の”出来心”が恋人同士だけでなく、周囲の人々の関係にまで思いもよらない波紋を広げていく。

おすすめポイント

一穂ミチさんが本作で突きつけるのは、「加害者の恋人」という、誰もが自分には無縁だと信じている立場のリアルです。プロポーズの歓喜と盗撮という裏切り。この残酷な落差が、冒頭から読者の感情を容赦なく揺さぶります。

物語を貫くのは、「許す」と「受け入れる」は果たして同じことなのか、という問いです。新夏の葛藤は善悪の二択では割り切れない感情の機微をあぶり出し、読み進めるほどに自分自身の価値観が静かに試されていきます。

タイトルに並ぶ「恋」「愛」「やさしさ」その一つひとつの意味が、ページをめくるたびに揺らぎ、変質していく構成は圧巻です。最後の一行を読んだあと、「自分ならどうするか」という問いが、いつまでも胸の奥に残り続ける一冊です。

『小説』野崎まど

あらすじ

5歳で手にした『走れメロス』をきっかけに、内海集司の人生は小説一色に染まっていく。12歳になり、読書の喜びを分かち合える唯一の友・外崎真と出会った彼は、学校の近くに小説家が住んでいるという「モジャ屋敷」と呼ばれる古い洋館に忍び込む。

膨大な蔵書と謎めいた「髭先生」に迎えられ、好きなだけ本を読んでいい至福の日々が始まるが、やがてその屋敷にはある秘密が隠されていることを知り…。

おすすめポイント

「好きなだけ本を読んでいい」という少年時代の至福は、読書好きなら誰もが胸を熱くする原風景です。モジャ屋敷で小説に没頭するふたりの姿は、かつて物語の世界に夢中になった自分自身を覗き込んでいるような、甘くて少し切ない感覚を呼び覚まします。

物語が鋭さを増すのは、「読むだけでは駄目なのか」という問いが浮上する中盤からです。書く才能に目覚める外崎と、ただ読み続けることしかできない内海。この対比が、読者一人ひとりの「なぜ自分は小説を読むのか」という根源的な問いを静かに、しかし確実に揺さぶってきます。

物語は宇宙の誕生にまで遡る壮大な跳躍を見せ、「小説とは何か」という途方もない問いにひとつの明確な答えを差し出します。章立てもなく一息で駆け抜けた先に待っているのは、「ただ読むだけでいい」という力強い肯定。すべての読書好きの心を震わせる一冊です。

『死んだ山田と教室』金子玲介

あらすじ

夏休みが終わる直前、男子校の二年E組の人気者だった山田が、飲酒運転の車に轢かれて死んだ。二学期初日、悲しみに沈む教室で担任が席替えを提案したそのとき、スピーカーから山田の声が聞こえてきた。

どうやら魂がスピーカーに憑依してしまったらしい。「俺、二年E組が大好きなんで」。声だけになった山田と仲間たちの、騒がしくも不思議な日々がはじまる…。

おすすめポイント

男子校特有の「全力でバカをやる」熱量。合言葉のくだらなさ、文化祭での暴走、先生をネタにしたラップバトル。声だけの存在になった山田と交わされる会話劇は、読んでいるこちらまであの頃の教室に引き戻されるような生々しさに満ちています。

ところが卒業を境に、物語の温度は静かに下がり始めます。仲間たちがそれぞれの人生を歩み出す一方、時間の止まった山田だけが教室に取り残されていく。「青春の終わり」を、進む側ではなく置き去りにされる側から描くこの視点が、じわじわと胸を締めつけます。

忘れがたいのは、最後まで山田のそばに立ち続ける親友・和久津の存在です。友情という一言では収まりきらない、執念にも似た彼の誠実さがラストで結実する瞬間、「くだらなくて、眩しくて、切ない」。この物語が青春そのものだったのだと気づかされます。

『spring』恩田陸

あらすじ

萬春(よろず・はる)。8歳でバレエに魅せられ、15歳で単身ドイツへ渡った天才ダンサー。やがて振付家としても頭角を現した彼の姿を、留学時代のライバル、幼少期を見守った叔父、音楽の盟友、そして春自身という四つの視点から浮かび上がらせていく。

「俺は世界を戦慄せしめているか?」。構想・執筆十年、『蜜蜂と遠雷』の恩田陸が到達した圧巻のバレエ長編。

おすすめポイント

文字だけでバレエを「観せる」。その無謀ともいえる試みに、恩田陸は正面から挑んでいます。四人の語り手がそれぞれの距離感で春を語ることで、天才の輪郭が多面的に立ち上がる構成は、舞台を客席のあらゆる角度から同時に眺めるような贅沢さです。

圧倒されるのは、踊りの描写が「読む」ではなく「体感する」ものになっている点でしょう。ページをめくるたびにダンサーの跳躍や息遣いが脳裏に焼きつき、活字でここまで身体を揺さぶられる経験は、『蜜蜂と遠雷』でピアノの音を「聴いた」あの衝撃に匹敵します。

春自身の言葉で語られる最終章に至ると、三つの視点が一気に収束し、「踊るとはどういうことか」という問いが胸に迫ります。”spring”「跳ねる」「芽吹く」「湧き出す」「春になる」。その四つの意味が物語のすべてを静かに包み込む余韻を、ぜひ味わっていただきたい一冊です。

『生殖記』朝井リョウ

あらすじ

家電メーカーの総務部に勤める達家尚成は、同僚と新宿の量販店を訪れるような、ごく平凡な日常を送ってる。しかしその内側には、異性愛を前提とした社会の中で本当の自分を押し殺し、「擬態」し続けてきた30余年の時間が横たわっている。

そんな尚成の生態を、ある異質な「語り手」が淡々と実況する。ヒトのオス個体に宿る◯◯の目線で綴られる、かつて誰も読んだことのない物語が静かに幕を開け…。

おすすめポイント

本作を手に取ってまず驚かされるのは、「語り手」の正体です。人間ではない存在が主人公の人生を俯瞰する。その異様な視座が、私たちが無意識に前提としている「人間中心」の世界観を、冒頭からあっさりと覆してきます。

朝井リョウ特有の冷徹な観察眼は、本作でさらに研ぎ澄まされています。「拡大・発展・成長」を善とする共同体の論理に、なぜ「しっくり」こないのか。その問いは同性愛者である尚成だけでなく、読者自身の生き方にも静かに突き刺さるはずです。

ユーモラスな語り口に油断していると、気づけば自分の「当たり前」を疑わずにはいられなくなる。それが本作の底知れない力です。『正欲』で心を揺さぶられた方にはもちろん、「自分らしさとは何か」を問い直したいすべての方に届けたい一冊です。

『成瀬は信じた道をいく』宮島未奈

あらすじ

成瀬あかり、18歳。滋賀県大津市で我が道をゆく彼女の人生は、今日も誰かと交差する。「ゼゼカラ」に夢中な小学生、娘の大学受験をそっと見守る父、スーパーに”お客様の声”を書き続けるクレーマー主婦、観光大使になるべく育てられた女子大生。

個性豊かな面々が「成瀬あかり史」に名を刻むなか、幼馴染の島崎が故郷に戻ると、成瀬が書き置きを残して姿を消していて…。

おすすめポイント

本作が巧みなのは、成瀬あかり本人ではなく、彼女の周囲にいる人々の目を通して物語が紡がれる点です。小学生から父親、クレーマーまで。語り手が変わるたびに成瀬の意外な一面が浮かび上がり、読者はいつの間にかこの唯一無二の主人公から目が離せなくなっています。

注目すべきは、成瀬と交わった人々が「自分の生き方」を見つめ直していく過程です。定められたレールの上をただ走ってきた人が、成瀬のまっすぐさに触れて初めて「自分の道とは何か」と問い始める。その静かな覚醒にこそ、胸を突かれます。

成瀬が書き置きを残して突然姿を消すという展開が、シリーズを通じて築かれた「信頼」を鮮やかに揺さぶります。各話の登場人物が再び集い、物語がひとつに結実する瞬間には、思わず笑みがこぼれるような多幸感が溢れています。

『人魚が逃げた』青山美智子

あらすじ

ある3月の週末、SNS上で「人魚が逃げた」という言葉が突如トレンド入りする。「王子」と名乗る謎の青年が銀座の街をさまよい、「僕の人魚が逃げたんだ」と語っているらしい。

その不可思議な騒動の裏で、人生の節目を迎えた5人の男女がそれぞれの事情を抱えて銀座を訪れていた。五つの人生が「王子」と交差するとき、思いもよらない運命が静かに動き出して…。

おすすめポイント

「人魚を探す王子」が銀座に現れる。この一見荒唐無稽な導入が、読み進めるほど確かなリアリティを帯びていく手腕に唸らされます。五人の連作短編がひとつの大きな物語へ収束していく構成は、最後の1ページまで読む手を止めさせません。

五人が抱える悩みは、年の差の恋、子育ての迷い、創作への葛藤と、どれも静かで等身大です。だからこそ、物語がそっと差し出す光が深く染みるのでしょう。「救い」が劇的な奇跡ではなく日常の地続きから訪れるところに、この作品の本当の強さがあります。

銀座という街が、単なる舞台装置ではなく「物語そのもの」として息づいている。この仕掛けに気づいたとき、最初のページへ戻りたくなる衝動に駆られるはずです。疲れた心にそっと寄り添ってくれる一冊を探している方に、自信を持っておすすめします。

まとめ

どうですか、気になった作品はありましたか? 大賞の発表は4月9日(水)に決まりますので、そちらも楽しみですね。

まだ読んでいない作品があったら、この機会に読んでみてはいかがでしょうか。

それでは、まったです。 (‘◇’)ゞ

 

2025年本屋大賞ノミネート作品の一覧
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アルプス席の母

『アルプス席の母』
早見和真


Kindle: Audible: 

カフネ

『カフネ』
阿部暁子


Kindle: Audible: 

禁忌の子

『禁忌の子』
山口未桜


Kindle: Audible: 

恋とか愛とかやさしさなら

『恋とか愛とかやさしさなら』
一穂ミチ


Kindle: Audible: 

小説

『小説』
野崎まど


Kindle: Audible: 

死んだ山田と教室

『死んだ山田と教室』
金子玲介


Kindle: Audible: 

spring (単行本 –)

『spring』
恩田陸


Kindle: Audible: 

生殖記

『生殖記』
朝井リョウ


Kindle: Audible: 

成瀬は信じた道をいく

『成瀬は信じた道をいく』
宮島未奈


Kindle: Audible: 

人魚が逃げた

『人魚が逃げた』
青山美智子


Kindle: Audible: 

 

 

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この記事を書いた人

30年以上の読書歴と年間100冊以上の読書経験をもとに、国内外のミステリーやファンタジーを中心に、ジャンルを問わず正直な感想をお届けします。
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