2024年本屋大賞ノミネート作品が発表されました。今回は、そんな本屋大賞ノミネート作品の各あらすじをご紹介します。
まだ、読まれていない本があれば、これを機に読んでみてはいかがでしょうか。
発表時期
本屋大賞 ノミネート作品発表:2月1日(木)
本屋大賞、翻訳小説部門、発掘部門の発表:4月10日(水)
【歴代】本屋大賞ノミネート作品
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2024年本屋大賞ノミネート作品のあらすじ紹介
(作品名五十音順)
2024年本屋大賞ノミネート作品の一覧
『黄色い家』川上未映子
あらすじ
惣菜店で働いている花は、ネットで偶然目にしたある記事。それはかつて一緒に暮らした吉川黄美子が、監禁・傷害の罪に問われているというニュースだった。
長らく忘れていた20年前の記憶。黄美子と2人の少女たちと一緒に擬似家族のように暮らし、生きていくために罪を重ねていくのだが…。
おすすめポイント
貧しい家庭に生まれた花は、なんとか貧困から抜け出そうと必死にもがいていく。普通の幸せを手にしようと奔走するが、やがて犯罪に手を染めることに。
社会からはじき出され、負の連鎖から抜け出せない者たちの苦しさと、生きていくことの難しさを考えさせられる。持たざる者が生きていくには厳しすぎる現代において、懸命に駆け抜けた少女たちの姿から幸せのあり方を問いかけられる作品。
『君が手にするはずだった黄金について』小川哲
あらすじ
青山の怪しげな占い師、80億円を運用するトレーダー、高級な腕時計を身につけた漫画家……。著者自身を彷彿とさせる「僕」が、胡散くさい人物たちと遭遇する6つの連作短篇集。
おすすめポイント
著者自身を主人公にした私小説のような作品で、成功を渇望し、承認欲求に囚われた怪しい人たちとの遭遇を描いた短編集。
どこまでもリアルなような展開に、どこまでが嘘で、どこからが真実なのか分からなくなっていく。自分を必要以上に誇張し、他者からの称賛を求める人たちの虚実に翻弄され、まんまとダマされる作品集。
『水車小屋のネネ』津村記久子
あらすじ
18歳の理佐と8歳の律は、身勝手な親から逃れて姉妹で生きることを決めた。彼女たちがたどり着いた町で出会った、しゃべる鳥〈ネネ〉に見守られながら、人生が変転していき…。人びとが紡ぎだす希望と再生の物語。
おすすめポイント
親のしがらみから逃れて、18歳と8歳の姉妹はそば屋の仕事につく。そば粉をひく水車小屋には、ヨウムの「ネネ」が飼われており、姉妹はネネの世話をすることになる。
移り住んだ町の大人たちに支えられながら、ゆっくりと二人が成長していく姿に、人びとの温かさとやさしさが伝わってくる。人との繋がりと、誰かに親切にすることの大切さを教えてくれる物語。
『スピノザの診察室』夏川草介
あらすじ
京都の町中の地域病院で働いている内科医の雄町哲郎は、かつては大学病院でさまざまな難手術を成功させ、将来を期待された凄腕の医師だった。
だが、30後半に差し掛かったころ、妹が若くして亡くなり、一人残された甥の龍之介と暮らすため、今の職に転向することを決意する。
そんなある日、哲郎の医師としての才能を高く評価していた大学准教授の花垣は、愛弟子の南茉莉を研修という名目で哲郎のもとに送り込むことになるが…。
おすすめポイント
京都の地域病院で、余命の短くなった患者たちに真摯に寄り添っていく雄町哲郎。彼は哲学者スピノザを愛読し、「自分の命をどう生きていくか」ということを問いかけてくる。
地域医療のリアルを描き、どんなに手を尽くしても治らない患者にそっと寄り添いながら、哲郎が語りかける言葉にやさしいと勇気をもらえ、心がじんわりと温かくなる。
人の生と死に真摯に向き合う医師たちの姿に、残りの命をどう生きるのかを考えさせられる物語。
『存在のすべてを』塩田武士
あらすじ
平成3年におきた誘拐事件から30年。その頃、警察担当だった新聞記者の門田は、旧知の刑事の死をきっかけに被害男児の「今」を知る。
奇妙すぎる展開だった事件の真実を探るため、再取材を重ねた末にある写実画家の存在が浮かび上がり…。
『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈
あらすじ
中2の夏休みの始まりに、成瀬あかりは閉店を控えた西武大津店に毎日通い、テレビ中継に映ると幼馴染の島崎に宣言したのだが…。
さらに、M-1グランプリに挑戦したり、突然坊主にしたりと予想もつかない行動を続けるあかり。そんな彼女から目を離すことができない青春ストーリー。
おすすめポイント
いつも唐突に、思いもよらない行動をする成瀬あかり。閉店まぎわのデパートに毎日通ったり、M-1グランプリに挑戦したりと、突拍子もないことにチャレンジする成瀬。
周りの目を気にすることなく、清々しいほどに我が道を突き進んでいく彼女の姿は、微笑ましくも、眩しくもある。独自の世界観でマイペースに生きる少女に、青春のきらめきを感じてしまう作品。
『放課後ミステリクラブ1 金魚の泳ぐプール事件』知念実希人
あらすじ
夜の学校のプールに放たれた金魚たち。一体だれが、なんのために?
4年1組の辻堂天馬・柚木陸・神山美鈴、「ミステリトリオ」と呼ばれる彼らが、先生の依頼で調査をはじめる。
キミは名探偵・辻堂天馬の挑戦に、こたえられるか…。
『星を編む』凪良ゆう
あらすじ
瀬戸内の島で出会ったふたり、櫂と暁海。彼らを支える教師・北原の秘められた過去。そして彼が病院で出会った教え子、菜々が抱えていた問題とは…。(「春に翔ぶ」)
おのれの魂を燃やし、才能という名の星を輝かせようとする編集者たち。漫画原作者・作家となった櫂を担当した編集者ふたりが?いだものとは…。(「星を編む」)
表題作を含む3編を収録した、「汝、星のごとく」の続編。
おすすめポイント
前作で語られなかった北原先生の過去、櫂を担当した編集者たちの奮闘、暁海のその後の人生、「汝、星のごとく」のスピンオフ3編が描かれる。
周りの目や常識にとらわれずに、もがきながらも己を見失うことなく自分らしく生きていく姿に、人それぞれの幸せの形があってもいいと思わせてくれる。彼らのやさしさと強さは、心にじんわりと響くものがある物語。
『リカバリー・カバヒコ』青山美智子
あらすじ
新築分譲マンションの近くの公園には、古びたカバの遊具・カバヒコがあり、自分の治したい部分と同じ部分を触ると回復するという都市伝説がある。
マンションに住まう人びとは、自分の悩みをカバヒコに打ち明けて…。
おすすめポイント
公園に置かれた、くすんだオレンジ色のカバの遊具「カバヒコ」。アドヴァンス・ヒルの住人たちは、それぞれ抱えている悩みをカバヒコに打ち明けていく。
年齢や性別もさまざまな人たちが、カバヒコに自分の悩みや痛みをさらけ出すことで、自分の弱さを受け入れて前に進んでいこうとする。日常生活に疲れてしまった人びとの心にそっと寄り添い、やさしく癒してくれる連作短編集。
『レーエンデ国物語』多崎礼
あらすじ
しがらみから逃れるため、貴族の娘ユリアは英雄の父とともに旅にでる。呪われた土地と呼ばれるレーエンデで出会ったのは、寡黙な弓の名手トリスタンだった。
泡虫の群れが空を舞い、乳白色に天へ伸びる古代樹など、異界のような美しさに魅了されたユリアは、はじめての友達や仕事、はじめての恋を経験し、やがてレーエンデ全土の争乱に巻き込まれていき…。
おすすめポイント
はじめて故郷を離れて英雄の父と旅に出た少女ユリアは、呪われた地レーエンデで元傭兵の射手トリスタンと出会い、穏やかな日々を過ごす。しかし、やがてレーエンデの呪いが、3人の運命を翻弄していく。
人には抗うことのできない災いを前にして、なにを選び、なにを犠牲にするのか。苦悩と葛藤に苛まれながらも、彼らの選択する道から目が離せなくなる王道ファンタジー。
まとめ
どうですか、気になった作品はありましたか? 大賞の発表は4月10日(水)に決まりますので、そちらも楽しみですね。
まだ読んでいない作品があったら、この機会に読んでみてはいかがでしょうか。
それでは、まったです。 (‘◇’)ゞ
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