【中山七里】ヒポクラテスの誓いシリーズの読む順番と新刊を紹介

浦和医大の研修医である栂野真琴が、遺体の解剖をすることで真実に迫っていく法医学ミステリー。
今回はそんな、中山七里さんの『ヒポクラテスの誓いシリーズ』の読む順番と新刊をご紹介します。
まだ、読まれていない本があれば、これを機に読んでみてはいかがでしょうか。
ヒポクラテスの誓いシリーズの新刊
ちなみに、中山七里さんの単行本&文庫本の新刊情報は、下記の記事で紹介しているのでよかったらどうぞ。
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【中山七里】ヒポクラテスの誓いシリーズの読む順番
ヒポクラテスの誓いシリーズは、法医学教室に入ることになった栂野真琴が、教授の光崎藤次郎とともに遺体を解剖をとおして真実に辿り着くシリーズです。
おすすめの読む順番
- ヒポクラテスの誓い(2015年)
- ヒポクラテスの憂鬱(2016年)
- ヒポクラテスの試練(2020年)
- ヒポクラテスの悔恨(2021年)
- ヒポクラテスの悲嘆(2024年)
- ヒポクラテスの困惑(2025年)
中山七里さんのヒポクラテスの誓いシリーズを読む順番は、『ヒポクラテスの誓い』『ヒポクラテスの憂鬱』『ヒポクラテスの試練』『ヒポクラテスの悔恨』『ヒポクラテスの悲嘆』『ヒポクラテスの困惑』です。
【中山七里】ヒポクラテスの誓いシリーズのあらすじ
①『ヒポクラテスの誓い』(2015年)
あらすじ
研修医の栂野真琴は単位不足のため、浦和医大の法医学教室に入ることになった。待ち受けていたのは、法医学の権威にして傲岸不遜な光崎藤次郎教授と、「あなた、死体はお好き?」と問いかける外国人准教授キャシー。
光崎は事件性のなさそうな遺体を次々と強引に解剖し、隠された真実を暴いていく。否応なく渦中に巻き込まれる真琴は、次第に法医学の深淵に惹かれていくが…。
おすすめポイント
「生きている人間は嘘を吐くが、死体は真実しか語らない」。この一言に、本作のすべてが凝縮されています。凍死、事故死、病死と、一見事件性のない遺体からメスひとつで真相を切り開いていく法医学ミステリーは、従来の推理小説とはまったく異なる緊張感で読者を引き込みます。
5つの短編が独立した事件として読み応えを持ちながら、終盤ですべてが一本の線で繋がる構成は見事というほかありません。傲岸不遜な光崎教授、毒舌のキャシー准教授、そして戸惑いながらも成長していく真琴。キャラクター同士の掛け合いがテンポよく、重いテーマでありながら一気読みさせる推進力があります。
医療の倫理と真実の追求が正面からぶつかるとき、人はどちらを選ぶのか。遺族の感情、組織の論理、そして「死者の声を聴く」という医師の矜持。死んだ者の声に耳を傾け、隠された意外な真相を導きだしていく過程に、胸のすく爽快さを堪能できる作品。
②『ヒポクラテスの憂鬱』(2016年)
あらすじ
浦和医大法医学教室の助教・栂野真琴と、偏屈ながら世界的権威を持つ光崎藤次郎教授のもとに、奇妙な事件が舞い込む。埼玉県警のホームページに〈コレクター(修正者)〉を名乗る人物があらわれ、事故死や病死として処理されようとしている遺体に「本当にそれで正しいのか」と疑問を投げかけ始めた。
刑事・古手川の依頼で解剖に乗り出した光崎たちは、コレクターの示唆どおり、次々と隠された犯罪死を発見していくが…。
おすすめポイント
事故死や病死の裏に潜む「見過ごされた殺意」を、メスの一閃で暴き出す。この連鎖が読む手を止めさせません。コレクターという正体不明の存在が投げかける問いは、真琴や古手川だけでなく、読者の常識にも鋭く突き刺さります。「日常の死」がいかに無防備に処理されているか、その恐ろしさにページをめくるたび背筋が冷えていきます。
光崎教授の豪腕とキャシー准教授の飄々とした佇まいが、重いテーマに絶妙な緩急を生んでいるのも見逃せません。解剖シーンのリアルな迫力と、キャラクター同士の丁々発止のやりとりが、法医学ミステリーをエンターテインメントとして一段引き上げています。古手川と真琴の距離感の変化も、物語にさりげない彩りを添えています。
やがて、コレクターの真の目的が明かされたとき、それまで積み上げられてきた事件のすべてが一本の線でつながる快感は格別です。「すべての死に解剖を」。この言葉の重みが、読み終えた後もじわりと胸に残り続ける一冊です。
③『ヒポクラテスの試練』(2020年)
あらすじ
浦和医大法医学教室の光崎藤次郎教授のもとに、急死した前都議会議員の司法解剖依頼が舞い込む。死因は急激に悪化した肝臓がん。そう片づけられるはずだった。だが光崎のメスが暴いたのは、MRIにも映らない未知の感染症。
パンデミックの危機が迫るなか、助教の栂野真琴とキャシー准教授は感染経路の解明に乗り出し、やがて捜査は海を越えてニューヨークへと向かう…。
おすすめポイント
法医学教室の解剖台から始まった謎が、国境を越えてニューヨークまで一気に広がっていく。このスケールの飛躍が、シリーズ第3弾にして新たな衝撃をもたらしています。じわじわと迫る感染の恐怖が、ページをめくる手を止めることを許しません。
さらに鮮烈なのは、感染経路を追う過程で浮かび上がる人間の醜さです。保身に走る政治家たち、異国の地で目の当たりにする人種差別。法医学の枠を飛び越え、中山七里が突きつける社会の「毒」は、フィクションとは思えないほど生々しく胸に刺さります。
そんな重厚な物語を支えるのが、ニューヨークで別人のように切れ味を増すキャシー准教授の存在です。「世界の不条理の縮図」という彼女の言葉は、読了後もしばらく頭を離れません。法医学ミステリーと社会派小説、その両方の醍醐味を味わいたい方にこそ届けたい作品です。
④『ヒポクラテスの悔恨』(2021年)
あらすじ
法医学界の権威・光崎藤次郎教授が、テレビ番組で日本の解剖率の低さを痛烈に批判した。その直後、ネット上に不気味な犯行予告が書き込まれる。「これから一人だけ殺す。絶対に自然死にしか見えないかたちで」。
助教の栂野真琴と埼玉県警の古手川刑事は、自然死として片づけられかねない不審な死を前に、なんとか解剖へ持ち込もうと奔走するが…。
おすすめポイント
「自然死にしか見えない殺人」という宣言が、物語全体に静かな緊張感を張り巡らせます。老衰、事故死、熱中症。日常に溶け込んだ死因のどれが犯人の手によるものなのか、読み進めるほどに疑心暗鬼へ引きずり込まれていく構成が見事です。
解剖にたどり着くまでの過程にこそ、このシリーズならではの醍醐味が詰まっています。遺族の感情、捜査権限の壁、慢性的な予算不足。真琴と古手川が体当たりで障壁を突破していく姿は痛快であると同時に、「解剖されなければ永遠に埋もれていた真実」の重さを読者に突きつけてきます。
そして全編を貫く伏線が収束する最終話で、光崎教授の過去に刻まれた「悔恨」の正体が静かに明かされます。普段は感情を一切見せない教授が放つたった一言が、シリーズを追ってきた読者ほど深く胸に刺さるはずです。「死者の声を聞く」という信念の重みを、改めて噛みしめたくなる一冊です。
⑤『ヒポクラテスの悲嘆』(2024年)
あらすじ
浦和医大法医学教室に、ミイラ化した遺体が運び込まれた。亡くなったのは20年以上引きこもっていた40歳の女性、死因は餓死と見られていた。
しかし解剖に臨んだ光崎教授は、空であるはずの胃から不審なものを発見する。折しも埼玉県内では、引きこもりを抱えた家庭で不審死が相次いでいた。刑事・古手川と法医学者・栂野真琴は、遺体が語る声なき声を追い始めるが…。
おすすめポイント
「死体は嘘を吐かない」。シリーズを貫くこの信念が、本作ではとりわけ鋭く機能しています。一見、事故や自殺に見える死の裏側を光崎教授のメスが冷徹に暴いていく。連作短編の形式をとりながら、各話が静かに一本の線へ収束していく構成は見事というほかありません。
7040、8050、9060。各話のタイトルに並ぶ数字は、親と子の年齢です。引きこもり、老々介護、先の見えない家族の日常。本作が突きつけるのは、誰の身にも起こりうる「家庭という密室」の恐ろしさです。読み進めるほどに、フィクションと現実の境界が曖昧になっていきます。
事件の全貌が明かされたとき、胸に残るのは爽快感ではなく、深い余韻です。加害と被害の境界が揺らぎ、「誰が本当の罪人なのか」という問いが静かに刺さります。法医学ミステリーでありながら社会派小説としても心を揺さぶる、シリーズ屈指の作品です。
⑥『ヒポクラテスの困惑』(2025年)
あらすじ
2020年4月、新型ウイルスが猛威を振るうさなか、オンライン通販会社の創業者で富豪の萱場啓一郎が感染症で急逝する。しかし萱場は大金を払い、未承認のワクチンを秘密裡に接種していた。
不審を抱いた姪が埼玉県警の古手川刑事に真相究明を依頼し、浦和医大法医学教室の光崎教授がメスを握る。解剖台の上で浮かび上がったのは、パンデミックの混乱に紛れ込んだ、もう一つの”悪意”だった…。
おすすめポイント
誰もが経験した現実を舞台に据えたことで、法医学ミステリーとしての切迫感が一段と増しています。未承認ワクチン、富豪の急死、そして偽薬。現実のパンデミックが生んだ不安と欲望を物語の推進力に変える手腕は、さすがシリーズ6作目の円熟と言えるでしょう。
光崎教授の傲岸不遜な佇まいと、メスを握った瞬間の圧倒的な精緻さ。この落差がシリーズを通じて読者を惹きつけてきましたが、本作では感染症の制約のなかでその存在感がいっそう際立ちます。古手川刑事や栂野真琴との連携にも、積み重ねてきた信頼が滲んでいて胸が熱くなります。
「感染爆発に付け込む悪意」という帯の言葉が、読み終えた後にずしりと響きます。パンデミックが暴いたのはウイルスだけではなく、人間の弱さと狡猾さそのものでした。社会派の骨太さとエンタメの疾走感を両立させた、シリーズファンにも新規読者にも届けたい作品です。
まとめ
どうですか、気になった書籍は見つかりましたか?
この記事を通して、少しでもあなたの読書生活が有意義なものになったら幸いです。
それでは、まったです。 (‘◇’)ゞ
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