【中山七里】毒島シリーズの読む順番と新刊を紹介

大量の連載を抱える人気ミステリ作家でありながら、元警視庁捜査一課の優秀な刑事という経歴をもち、冴えわたる毒舌で犯人を追い詰める「毒島シリーズ」。
今回はそんな、中山七里さんの『毒島シリーズ』の読む順番と新刊をご紹介します。
まだ、読まれていない本があれば、これを機に読んでみてはいかがでしょうか。
毒島シリーズの新刊
ちなみに、中山七里さんの単行本&文庫本の新刊情報は、下記の記事で紹介しているのでよかったらどうぞ。
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【中山七里】毒島シリーズの読む順番
毒島シリーズは、人気作家であり、元検挙率No.1の敏腕刑事である毒島真理が、得意とする毒舌を駆使して犯人と攻防を繰り広げるノンストップミステリーのシリーズです。
おすすめの読む順番
- 作家刑事毒島(2016年)
- 毒島刑事最後の事件(2020年)
- 作家刑事毒島の嘲笑(2022年)
- 作家刑事毒島の暴言(2024年)
中山七里さんの毒島シリーズを読む順番は、『作家刑事毒島』『毒島刑事最後の事件』『作家刑事毒島の嘲笑』『作家刑事毒島の暴言』です。
【中山七里】毒島シリーズのあらすじ
①『作家刑事毒島』(2016年)
あらすじ
小説新人賞の選考に関わっていた編集者が、自宅で刺殺体となって見つかる。捜査を託された新人刑事・高千穂明日香は、事件の鍵を握る人物として、神保町で静かに筆を執る一人の作家のもとを訪れる。
流行作家にして元・検挙率ナンバーワンの敏腕刑事、毒島真理。柔和な笑顔の奥に、容赦なき毒舌を隠し持つその男と組んだ明日香は、やがて出版業界の薄暗い欲望の森へと分け入っていく…。
おすすめポイント
ミステリの骨格はオーソドックスながら、本書を唯一無二にしているのは「取調室という密室での言葉の暴力」を正面から描いている点にあります。毒島は拳も怒声も使いません。相手の承認欲求という急所に、微笑みながら言葉の刃を差し込んでいくのです。読んでいるこちらの呼吸まで、つられて浅くなっていくかもしれません。
舞台が出版業界である点も見逃せません。新人賞への執着、落選者の怨嗟、選ぶ側の傲慢。創作に関わる人間なら誰もが胸の奥に抱える暗い感情が、事件の動機として容赦なく開陳されていきます。作家自身が書いたからこそ滲む、自虐的なほどの苦さが全編に漂っています。
怖いのは、毒島に追い詰められる容疑者たちの姿が、どこかで「認められたい」と願った自分自身と地続きだと気づかされる瞬間です。爽快なはずの毒舌ミステリが、読者の胸にひやりとした棘を残していきます。ページを閉じたあとも、彼の低い声がしばらく耳の奥で反響し続けるでしょう。
②『毒島刑事最後の事件』(2020年)
あらすじ
皇居にほど近い大手町で、二人の男が立て続けに射殺される。世間は〈大手町のテロリスト〉と騒ぎ立て、捜査本部も動機の見えない凶行に手を焼いた。
そんな混迷のただ中に現れたのが、警視庁随一の検挙率を誇る毒島刑事。出世には目もくれず、針のような毒舌で容疑者を丸裸にしていく異色の男。やがて彼の前には、SNSの暗がりから這い出したように歪んだ犯人たちが次々と立ちはだかり…。
おすすめポイント
連作短編の体裁をとりながら、独立した四つの事件の奥で黒幕〈教授〉の影が少しずつ像を結んでいく構成は、読み進めるほどにページをめくる手が速くなっていきます。一話ごとの着地が鮮やかで、短編集として読んでも十分満足できる密度を備えています。
犯人を追い詰めるのは拳銃でも物証でもなく、毒島が放つ容赦のない言葉です。承認欲求、匿名の悪意、SNSへの依存。私たちが日常的に触れている空気そのものが動機になっていく描写には、他人事として読み流せない居心地の悪さが残るかもしれません。
タイトルが示すとおり、本書は毒島が刑事であり続けることを選べなくなっていく物語でもあります。痛快な毒舌劇として笑いながら読み進めた先に、ひとりの男が職を辞す静かな横顔が待っています。その温度差こそ、いちばん長く胸に残るものでしょう。
③『作家刑事毒島の嘲笑』(2022年)
あらすじ
右翼系雑誌を手がける出版社が、何者かに放火される。思想犯のテロと見て現場に駆けつけた公安の淡海が出会ったのは、人気ミステリ作家を兼業する刑事・毒島真理。
退官後すぐに刑事技能指導員として再雇用された異色の経歴を持ち、犯罪者を言葉でいたぶることに愉しみを見いだすこの男とタッグを組み、淡海は次々と起こる事件の奥に潜む大きな影を追いはじめる…。
おすすめポイント
五つの短編が、読み進めるうちに一本の糸でつながっていく構成にまず驚かされます。出版社放火、学生運動、居酒屋の過重労働、基地返還、選挙活動。どの事件も現実のニュースと地続きで、虚構との境界がじわりと溶けていくような不穏さが漂っています。
毒島真理という男の異質さが、物語全体の磁場を決定づけています。犯罪者を言葉で追いつめることに愉悦を感じる作家兼刑事。その舌鋒は容赦なく、しかし突き刺さる一言ひとことには、思想や正義を軽々しく振りかざす現代人への鋭い診断書のような重みが宿っています。
試されるのは、自分がどれほど「正しさ」に酔いやすい生き物かという問いなのかもしれません。善意の旗を掲げた人間が、いかに容易く暴力へ踏み込んでしまうか。毒島の嘲笑は犯人だけでなく、頁をめくる私たちの胸にも静かに刺さってきます。ページを閉じたあと、自分の中の確信がわずかに揺らいでいるのに気づくでしょう。
④『作家刑事毒島の暴言』(2024年)
あらすじ
新人文学賞を受賞したばかりの作家の卵が、自身の祝賀会の夜に何者かに殺害された。若手刑事の高千穂は、作家と刑事を兼業する名物指導員・毒島真理とコンビを組み、捜査に乗り出す。
被害者が通っていた小説教室を訪ねたふたりが目にしたのは、才能と嫉妬、虚栄と打算が絡み合う、文壇の歪んだ光景で…。
おすすめポイント
中山七里が毒島の口を借りて放つ毒舌は、痛快であると同時に、ひどく耳が痛いものです。売れたい、認められたい、特別でありたい。小説教室に集う人々が抱える欲望は、書き手に限らず、SNSで承認を求める私たちの姿とほとんど地続きで、読みながら思わず姿勢を正してしまうかもしれません。
事件の構図そのものはシリーズらしく端正で、派手などんでん返しよりも、容疑者たちが毒島の言葉に追い詰められていく過程こそが読みどころになっています。正論を嫌味で盛りつけて差し出すその話法は、容疑者だけでなく、読者の中にある「自分は違う」という油断まで、そっと暴いていく感触があります。
プロの矜持とは何か、創作に向き合う覚悟とは何か。物語の奥には、文壇への痛烈な皮肉と同じくらい、書くという営みへの敬意が静かに流れています。読み終えたあと、好きだった作品の一行や、SNSで流し読みした誰かの言葉の重さが、少しだけ違って見えてくる一冊です。
まとめ
どうですか、気になった書籍は見つかりましたか?
この記事を通して、少しでもあなたの読書生活が有意義なものになったら幸いです。
それでは、まったです。 (‘◇’)ゞ
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