本記事では、2023年に読んだ本の中から『おすすめ小説ランキング』をご紹介します。
まだ、読まれていない本があれば、これを機に読んでみてはいかがでしょうか。
- Kindle Unlimitedが2ヶ月99円
- 表示された方のみ2ヶ月99円キャンペーンが開催
- Amazon Music Unlimitedが30日間無料
- 音楽聴き放題サービスで30日間無料キャンペーンを開催
- Audibleが30日間無料
- Amazonオーディオブックで30日間無料キャンペーンを開催
【2024年版】おすすめ小説ランキング
2023年1月~2023年12月の作品が対象
【2024年版】おすすめ小説ランキング 一覧
10位『君が手にするはずだった黄金について』小川哲
あらすじ
青山の怪しげな占い師、80億円を運用するトレーダー、高級な腕時計を身につけた漫画家……。著者自身を彷彿とさせる「僕」が、胡散くさい人物たちと遭遇する6つの連作短篇集。
おすすめポイント
著者自身を主人公にした私小説のような作品で、成功を渇望し、承認欲求に囚われた怪しい人たちとの遭遇を描いた短編集。
どこまでもリアルなような展開に、どこまでが嘘で、どこからが真実なのか分からなくなっていく。自分を必要以上に誇張し、他者からの称賛を求める人たちの虚実に翻弄され、まんまとダマされる作品集。
9位『世界でいちばん透きとおった物語』杉井光
あらすじ
2年前に母を交通事故で亡くした青年・藤阪燈馬。父親は宮内彰吾という大御所ミステリ作家だが、燈馬の母親とは不倫の関係にあり、一度も会ったことはない。
ある時、父が闘病の末に61歳で亡くなったことで、燈馬は父の遺作である『世界でいちばん透きとおった物語』を探すことになるのだが…。
おすすめポイント
ひょんなことから、会ったことすらない父の遺稿を探すことになった燈馬。業界関係者や父の愛人たちを巡りながら物語は進んでいき、その過程である謎がみえてくる。
仕掛けに気づいたとき、誰しもがゾワっとさせられ、紙の本ならではの読書体験を味わえる“ネタバレ厳禁”の物語。
8位『星を編む』凪良ゆう
あらすじ
瀬戸内の島で出会ったふたり、櫂と暁海。彼らを支える教師・北原の秘められた過去。そして彼が病院で出会った教え子、菜々が抱えていた問題とは…。(「春に翔ぶ」)
おのれの魂を燃やし、才能という名の星を輝かせようとする編集者たち。漫画原作者・作家となった櫂を担当した編集者ふたりが?いだものとは…。(「星を編む」)
表題作を含む3編を収録した、「汝、星のごとく」の続編。
おすすめポイント
前作で語られなかった北原先生の過去、櫂を担当した編集者たちの奮闘、暁海のその後の人生、「汝、星のごとく」のスピンオフ3編が描かれる。
周りの目や常識にとらわれずに、もがきながらも己を見失うことなく自分らしく生きていく姿に、人それぞれの幸せの形があってもいいと思わせてくれる。彼らのやさしさと強さは、心にじんわりと響くものがある物語。
7位『777 トリプルセブン』伊坂幸太郎
あらすじ
ツキに見放されている殺し屋の七尾。通称「天道虫」と呼ばれる彼が請け負ったのは、超高級ホテルの一室にプレゼントを届けるという「簡単かつ安全な仕事」のはずだった…。
同じころ、そのホテルには驚異的な記憶力を持つ女性・紙野結花が身を潜めていた。彼女を狙って、非合法な裏仕事を生業にする人びとが集まってきて…。
おすすめポイント
あの不運だらけの殺し屋・七尾が、また予期しない事態に巻き込まれていく。「マリアビートル」では新幹線から降りられなかったが、今回は東京の超高級ホテルから出ることができなくなり…。
同時進行していくスリリングな展開や、殺し屋たちの白熱のバトルにと、ハラハラドキドキの連続に一瞬も目を離すことができなくなっていく。不運すぎる七尾がたどり着く先が気になって、ページをめくる手が止まらなくなる物語。
6位『地雷グリコ』青崎有吾
あらすじ
勝負事にやたらと強い、女子高生の射守矢真兎(いもりや・まと)。平穏を望んでいる彼女が日常のなかで巻き込まれる、ちょっと変わったゲームの数々。
次々と強者を打ち破っていく勝負の先に待ち受けるものとは…。
おすすめポイント
グリコや神経衰弱、だるまさんがころんだなど、誰もが知っている遊びにアレンジを加えることで、刺激的でハラハラする頭脳バトルへと変貌する。
読者も一緒になってどうすれば勝てるのか、ルールの穴はどこにあるのかを考えつつ、勝負の行方をワクワクしながら見守ってしまう。ヒリつく心理戦や、ゾクゾクさせられる騙し合いから目が離せなくなる頭脳バトル小説。
5位『水車小屋のネネ』津村記久子
あらすじ
18歳の理佐と8歳の律は、身勝手な親から逃れて姉妹で生きることを決めた。彼女たちがたどり着いた町で出会った、しゃべる鳥〈ネネ〉に見守られながら、人生が変転していき…。人びとが紡ぎだす希望と再生の物語。
おすすめポイント
親のしがらみから逃れて、18歳と8歳の姉妹はそば屋の仕事につく。そば粉をひく水車小屋には、ヨウムの「ネネ」が飼われており、姉妹はネネの世話をすることになる。
移り住んだ町の大人たちに支えられながら、ゆっくりと二人が成長していく姿に、人びとの温かさとやさしさが伝わってくる。人との繋がりと、誰かに親切にすることの大切さを教えてくれる物語。
4位『この夏の星を見る』辻村深月
あらすじ
茨城の県立高校の二年生である亜紗は、コロナ禍により楽しみにしていた天文部の合宿もなくなり、部活動や学校行事などが次々に制限されていく。
そんな中で、オンライン会議を駆使することで、全国で繋がっていく天文部の中高生たち。自作した望遠鏡で星を観測する「スターキャッチコンテスト」開催の次に彼らが狙うのは…。
おすすめポイント
コロナ禍による鬱屈した中で、自作の望遠鏡を用いて制限内にみつけた星の数を競う「スターキャッチコンテスト」の開催に向けて、奔走していく天文部の中高生たち。
鬱々とした日々の中で、それぞれが悩みを抱えつつも、自分たちで夢中になれるものを見出していく姿に、救いと希望を感じさせてくれる青春小説。
3位『レーエンデ国物語』多崎礼
あらすじ
しがらみから逃れるため、貴族の娘ユリアは英雄の父とともに旅にでる。呪われた土地と呼ばれるレーエンデで出会ったのは、寡黙な弓の名手トリスタンだった。
泡虫の群れが空を舞い、乳白色に天へ伸びる古代樹など、異界のような美しさに魅了されたユリアは、はじめての友達や仕事、はじめての恋を経験し、やがてレーエンデ全土の争乱に巻き込まれていき…。
おすすめポイント
はじめて故郷を離れて英雄の父と旅に出た少女ユリアは、呪われた地レーエンデで元傭兵の射手トリスタンと出会い、穏やかな日々を過ごす。しかし、やがてレーエンデの呪いが、3人の運命を翻弄していく。
人には抗うことのできない災いを前にして、なにを選び、なにを犠牲にするのか。苦悩と葛藤に苛まれながらも、彼らの選択する道から目が離せなくなる王道ファンタジー。
2位『黄色い家』川上未映子
あらすじ
惣菜店で働いている花は、ネットで偶然目にしたある記事。それはかつて一緒に暮らした吉川黄美子が、監禁・傷害の罪に問われているというニュースだった。
長らく忘れていた20年前の記憶。黄美子と2人の少女たちと一緒に擬似家族のように暮らし、生きていくために罪を重ねていくのだが…。
おすすめポイント
貧しい家庭に生まれた花は、なんとか貧困から抜け出そうと必死にもがいていく。普通の幸せを手にしようと奔走するが、やがて犯罪に手を染めることに。
社会からはじき出され、負の連鎖から抜け出せない者たちの苦しさと、生きていくことの難しさを考えさせられる。持たざる者が生きていくには厳しすぎる現代において、懸命に駆け抜けた少女たちの姿から幸せのあり方を問いかけられる作品。
1位『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈
あらすじ
中2の夏休みの始まりに、成瀬あかりは閉店を控えた西武大津店に毎日通い、テレビ中継に映ると幼馴染の島崎に宣言したのだが…。
さらに、M-1グランプリに挑戦したり、突然坊主にしたりと予想もつかない行動を続けるあかり。そんな彼女から目を離すことができない青春ストーリー。
おすすめポイント
いつも唐突に、思いもよらない行動をする成瀬あかり。閉店まぎわのデパートに毎日通ったり、M-1グランプリに挑戦したりと、突拍子もないことにチャレンジする成瀬。
周りの目を気にすることなく、清々しいほどに我が道を突き進んでいく彼女の姿は、微笑ましくも、眩しくもある。独自の世界観でマイペースに生きる少女に、青春のきらめきを感じてしまう作品。
まとめ
どうですか、気になった書籍は見つかりましたか?
この記事を通して、少しでもあなたの読書生活が有意義なものになったら幸いです。
それでは、まったです。 (‘◇’)ゞ
コチラの記事もどうぞ
おすすめ記事
コメント