【中山七里】刑事犬養隼人シリーズの読む順番と新刊を紹介

警視庁捜査一課の犬養隼人が「社会の闇」に迫っていく社会派ミステリー。
今回はそんな、中山七里さんの『刑事犬養隼人シリーズ』の読む順番と新刊をご紹介します。
まだ、読まれていない本があれば、これを機に読んでみてはいかがでしょうか。
刑事犬養隼人シリーズの新刊
ちなみに、中山七里さんの単行本&文庫本の新刊情報は、下記の記事で紹介しているのでよかったらどうぞ。
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【中山七里】刑事犬養隼人シリーズの読む順番
刑事犬養隼人シリーズは、安楽死や臓器売買などの社会問題の闇と向き合いながら、犬養隼人の葛藤する姿を描いた警察医療ミステリーのシリーズです。
おすすめの読む順番
- 切り裂きジャックの告白(2013年)
- 七色の毒(短編集)(2013年)
- ハーメルンの誘拐魔(2016年)
- ドクター・デスの遺産(2017年)
- カインの傲慢(2020年)
- ラスプーチンの庭(2021年)
- ドクター・デスの再臨(2024年)
中山七里さんの刑事犬養隼人シリーズを読む順番は、『切り裂きジャックの告白』『七色の毒』『ハーメルンの誘拐魔』『ドクター・デスの遺産』『カインの傲慢』『ラスプーチンの庭』『ドクター・デスの再臨』です。
【中山七里】刑事犬養隼人シリーズのあらすじ
①『切り裂きジャックの告白』(2013年)
あらすじ
都内の公園で、臓器が綺麗にくり抜かれた若い女性の遺体が発見される。やがて、テレビ局に「切り裂きジャック」と名乗る犯人から声明文が届き、事件は日本中を巻き込む劇場型犯罪へと発展していく。
警視庁捜査一課の犬養隼人は、埼玉県警の古手川刑事とタッグを組み捜査に乗り出す。しかし第二、第三の犠牲者が現れ、犯人の真の狙いが見えないまま、捜査は混迷を深めていく…。
おすすめポイント
猟奇殺人のショッキングな幕開けから一転、物語の核に据えられているのは「臓器移植」という重い社会問題です。ドナーの遺族とレシピエントの家族、それぞれが抱く相容れない感情のぶつかり合いが、フィクションの枠を超えて「あなたならどうする?」と読者自身に問いかけてきます。
一匹狼の犬養刑事と、空気を読まない直情型の古手川刑事。この凸凹バディの掛け合いが、重厚なテーマに絶妙な緩急を与えています。さらに犬養自身が臓器移植を待つ娘を抱えているという設定が、刑事としての正義と父親としての切実さを同居させ、物語にどこまでも深い陰影を落とします。
終盤に待ち受ける二転三転の展開は、「どんでん返しの帝王」の名に恥じない切れ味です。それでいてエピローグには、事件の重さを静かに包み込む温もりが用意されています。連続殺人の裏に隠された臓器移植をめぐる問題に、自分なりの答えを探しだすきっかけを与えてくれる物語。
②『七色の毒』(2013年)
あらすじ
中央自動車道で高速バスが防護壁に激突し、乗客1名が死亡する大事故が発生する。運転手はすぐに罪を認めるが、警視庁捜査一課の犬養隼人刑事はこの事故に不審な影を嗅ぎ取る。
「赤い水」をはじめ、いじめ・詐欺・毒殺など”色”の名を冠した7つの事件を犬養が追う連作短編集。一見バラバラに見える事件の糸が、やがて静かに絡み合い始めて…。
おすすめポイント
わずか数十枚の短編に長編級のどんでん返しを仕掛けてくる。中山七里さんの技巧が、本作では7連射で炸裂します。事件の構図が見えたと思った瞬間にひっくり返される快感は、短編だからこそ一層キレが鋭く、ページをめくる手がまったく止まりません。
7つの物語に通底するのは、「善人と悪人の境界はどこにあるのか」という問いです。いじめ、保身、嫉妬——犯罪の引き金となる感情はどれも私たちの日常と地続きで、読み進めるほどに「自分ならどうするか」と突きつけられる居心地の悪さが、不思議と癖になります。
見逃せないのが、第1話「赤い水」と最終話「紫の供花」が一本の線でつながる構成の妙です。短編集でありながら、最後の一編を読み終えた瞬間にすべてが一つの物語として立ち上がる。バラバラだった”七色”が一枚の絵に変わるこの設計を、ぜひご自身の目で確かめてみてください。
③『ハーメルンの誘拐魔』(2016年)
あらすじ
子宮頸がんワクチンの副反応で記憶障害を抱える15歳の少女が、通院の帰り道に忽然と姿を消した。現場に残されていたのは「ハーメルンの笛吹き男」を描いた一枚の絵はがき。
やがて事件は連続誘拐へと発展し、犯人が突きつけた身代金は合計70億円。警視庁捜査一課の犬養隼人は相棒の高千穂とともに捜査に乗り出すが、巧妙な手口に翻弄されるうちに、医療界の深い闇が浮かび上がり…。
おすすめポイント
連続誘拐という王道のサスペンスでありながら、子宮頸がんワクチンという実在の社会問題を物語の核に据えることで、フィクションの枠を大きく超えた切迫感が全編を貫いています。
犯人が要求した70億円。その途方もない金額の裏にある「動機」が輪郭を見せたとき、これが単なる金銭目的の犯罪ではないことに気づかされます。被害者の少女たちが背負うものの重さと、医療における「正義」が孕む矛盾が、ページをめくるたびに読者の胸へ静かに迫ってくるでしょう。
エンターテインメントとしての疾走感と、社会派ミステリとしての鋭い問いかけが高い次元で両立した一冊です。「誰かを救うために誰かが犠牲になってもよいのか」。犬養刑事が辿り着いた真相は、私たち自身の倫理観を深く揺さぶります。
④『ドクター・デスの遺産』(2017年)
あらすじ
「悪いお医者さんが来て、お父さんを殺しちゃったんだよ」。警視庁に届いた一本の通報。電話の主は、幼い少年だった。捜査一課の犬養隼人と高千穂明日香が調べを進めると、末期患者の安楽死を20万円で請け負う闇サイトの存在が浮かび上がる。
管理人の名は「ドクター・デス」。安らかな死を与える白衣の訪問者は、聖人か、悪魔か。警視庁の敏腕コンビと闇の医師による、極限の頭脳戦が幕をあけて…。
おすすめポイント
安楽死という重いテーマを扱いながら、一気読みを強いる推進力がある。中山七里さんの筆力が存分に発揮された一冊です。「誰も犯人を恨んでいない殺人事件」という異例の構図が、読み進めるほどに読者自身の倫理観を静かに、しかし確実に揺さぶってきます。
物語をさらに切実にしているのは、犬養自身が難病の娘を抱えているという設定です。刑事としての正義と、一人の父親としての感情が真正面からぶつかり合い、犯人を追う側であるはずの犬養がむしろ追い詰められていく。その緊迫感は、息苦しいほどです。
心に残るのは、最後に突きつけられるひとつの選択でしょう。「家族と法律、どちらが大事なのか」。患者、刑事、犯人、それぞれの視点から見据える、安楽死という死を選ぶ権利に、己の倫理観をためされる作品。
⑤『カインの傲慢』(2020年)
あらすじ
都内の緑地で、臓器を抜き取られた少年の遺体が発見される。司法解剖と捜査の結果、被害者は中国の貧しい家庭からやってきたばかりの少年だと判明した。
やがて同様の手口による遺体が次々と見つかり、捜査線上に浮かんだのは臓器売買という巨大な闇。貧困、非行少年、そして国境を越える犯罪。孤高の刑事・犬養隼人と相棒の高千穂明日香が、いくつもの社会問題が複雑に絡み合う事件の深部へと踏み込んでいく。
おすすめポイント
臓器売買という重いテーマを扱いながら、ページをめくる手が止まらない——それが本作の凄みです。中山七里は感情論に逃げず、精密な取材と構成力でこの闇を描き切っており、社会派ミステリとしての完成度に圧倒されます。
物語に深い奥行きを与えているのが、犬養刑事自身の「事情」です。臓器移植を待つ娘を持つ父親が、臓器売買の犯人を追う——この二律背反が、単純な勧善懲悪では割り切れない苦みを読者に突きつけます。
やがて明かされる黒幕の「論理」は、反論しがたいほどに筋が通っています。「命に値段はつけられるのか」という問いが、本を閉じたあとも静かに残り続ける。正義と現実の狭間で立ちすくむ犬養の姿に、きっとあなたも心を揺さぶられるはずです。
⑥『ラスプーチンの庭』(2021年)
あらすじ
警視庁捜査一課の犬養隼人は、入院中の娘・沙耶香を通じて、同じ病棟で闘病生活を送る少年・庄野祐樹と出会った。ところが祐樹は突然退院し自宅療養に切り替えた末、わずか一カ月後に急死。告別式に参列した犬養は、遺体に残された不可解な痣に気づく。
同時期に同じ痣を持つ女性の遺体も発見され、犬養は独自の捜査をはじめる。やがて浮かび上がったのは、「ナチュラリー」と名乗る謎の民間医療団体だった…。
おすすめポイント
「これはカルトか、民間医療か」。その問いが物語全体を貫く緊張の糸になっています。娘の入院仲間の死をきっかけに、犬養刑事が謎の医療団体へと迫っていく展開は、親としての感情と捜査官としての使命が激しく交錯し、ページをめくる手が止まりません。
本作が突きつけてくるのは、「なぜ人は科学的根拠のないものに命を預けるのか」という、私たちの日常にも地続きの問いです。標準医療では救えなかった命を前に、藁にもすがる患者と家族の心理が丹念に描かれており、単純な善悪では裁けない人間の弱さが深く胸に刺さります。
シリーズを通じて社会の暗部に切り込んできた犬養刑事ですが、今回は娘の闘病という極めて個人的な事情が事件と重なることで、これまで以上に痛切な物語になっています。民間療法の闇の先に待つどんでん返しまで、一気読み必至の作品です。
⑦『ドクター・デスの再臨』(2024年)
あらすじ
「帰ったら母親が死んでいました。ネットを通して、誰かに安楽死を依頼したみたいなんです」。少女からの通報に、警視庁捜査一課の犬養隼人は戦慄する。その手口は、かつて犬養が女性刑事・高千穂とともに追い詰めた連続殺人犯〈ドクター・デス〉と酷似していた。
拘置所にいるはずの彼女に共犯者がいたのか、それとも模倣犯か。手詰まりの捜査陣がたどり着いた奇策は、ドクター・デス本人への協力要請だった…。
おすすめポイント
安楽死は救いか、それとも罪か。この問いが物語全体に深く染み渡っています。前作で崇高な信念のもとに罪を犯した〈ドクター・デス〉とは対照的に、今回現れた模倣犯は200万円もの高額報酬を受け取る存在です。正義と欲望の境界が曖昧になっていく展開に、読者自身の倫理観が静かに揺さぶられます。
手詰まりの犬養たちが選んだのは、拘置所の〈ドクター・デス〉本人に捜査協力を求めるという禁じ手でした。冷静で強かな彼女との緊迫した心理戦は、息をつく暇を与えてくれません。翻弄されながらも食い下がる犬養と高千穂のコンビネーションも、シリーズファンにはたまらない読みどころです。
「どんでん返しの帝王」の異名は伊達ではありません。やがて明かされる真相は、それまで積み上げてきた構図を鮮やかにひっくり返し、安楽死をめぐる議論そのものに新たな陰影を与えます。社会派の重厚さとエンタメの疾走感を同時に味わいたい方に、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。
まとめ
どうですか、気になった書籍は見つかりましたか?
この記事を通して、少しでもあなたの読書生活が有意義なものになったら幸いです。
それでは、まったです。 (‘◇’)ゞ
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