【2024年版】おすすめ小説ランキング!いま読むならコレ

本記事では、2023年に読んだ本の中から『おすすめ小説ランキング』をご紹介します。
まだ、読まれていない本があれば、これを機に読んでみてはいかがでしょうか。
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【2024年版】おすすめ小説ランキング
2023年1月~2023年12月の作品が対象
【2024年版】おすすめ小説ランキング 一覧
10位『君が手にするはずだった黄金について』小川哲
あらすじ
小説家である「僕」の周囲には、なぜか怪しげな人物が集まってくる。青山で店を構える占い師、80億円を運用すると豪語するかつての同級生、高級腕時計を身につけた漫画家。
彼らは成功を誇示し、才能を装い、認められることを渇望している。だが、虚構を売り物にして生きる小説家もまた、彼らと一体何が違うのか。著者自身を投影した「僕」を主人公に、承認欲求の深淵を覗く全6編の連作短篇集。
おすすめポイント
エッセイのような親密な手触りで始まる6つの物語は、読み進めるほどに「どこまでが真実で、どこからが創作なのか」という問いに絡め取られていきます。著者自身を思わせる語り手の冷徹な観察眼と、「自分もまた同類ではないか」という静かな自嘲が、他に類を見ない読み心地を生んでいます。
各篇に登場する人物たちが抱える承認欲求は、SNS時代を生きる私たちにとって決して他人事ではありません。「認められたい」という切実な願いが、いつしか虚飾へと変わり、本人すら嘘と本当の境界を見失っていく。その過程を、小川哲さんは残酷なほど精緻に描き出します。
全6篇を貫くのは、「才能とは何か」「本物の価値とは何か」という根源的な問いです。虚構を紡ぐ小説家が虚飾に生きる人々を描くという入れ子構造が、読む者に静かな眩暈を与えます。自分を必要以上に誇張し、他者からの称賛を求める人たちの虚実に翻弄され、まんまとダマされる作品集。
9位『世界でいちばん透きとおった物語』杉井光
あらすじ
大御所ミステリ作家・宮内彰吾が、癌の闘病を経て61歳で死去した。妻子がありながら多くの愛人を持った宮内には、愛人との間に生まれた息子・藤阪燈真がいた。
ある日、宮内の嫡出子から「親父が『世界でいちばん透きとおった物語』という小説を死ぬ間際に書いていたらしい」と告げられた燈真は、編集者の力を借りながら、会ったこともない父の遺稿を探しはじめる…。
おすすめポイント
この小説が仕掛けるのは、「読む」という行為そのものへの問い直しです。亡き父の遺稿を追う主人公の旅路は一見オーソドックスなミステリですが、ページをめくるごとに、自分がいま何を「読んでいる」のか。その足元が静かに揺らぎ始めます。
さらに心を掴まれるのは、この物語が「紙の本」でなければ絶対に成立しないという事実です。電子書籍では再現不可能な仕掛けが、フィクションと現実の境界線を溶かし、読書という体験そのものを物語の一部に変えてしまいます。
「本を読む」ことの意味を、これほど鮮やかに更新してくれる作品にはそう出会えません。仕掛けに気づいたとき、誰しもがゾワっとさせられ、紙の本ならではの読書体験を味わえる“ネタバレ厳禁”の物語。
8位『星を編む』凪良ゆう
あらすじ
『汝、星のごとく』で描かれた、瀬戸内の島を舞台にした切ない恋の物語。その「語られなかった時間」を3つの中編で紡ぐ続編です。
櫂と暁海を見守り続けた恩師・北原が誰にも明かせなかった過去、才能という名の星を世に届けようと奮闘する編集者たちの葛藤、そして大切な人を喪った暁海のその先の人生。前作の余白から、新たな愛と生の物語が静かに立ち上がる。
おすすめポイント
3編それぞれの語り手が抱える「秘密」と「覚悟」が、読み進めるほどに前作の景色を一変させていきます。あのとき何気なく読み飛ばしていた一行にこれほどの重みが隠されていたのかと、思わず『汝、星のごとく』を手に取り直したくなるはずです。
圧倒されるのは、登場人物たちが背負う時間の厚みです。10代から70代まで数十年にわたる人生を描き切ることで、「正しさ」では測れない選択の重みがじわりと胸に迫ってきます。嘘を本当に変えていく不器用な誠実さに、何度も目頭が熱くなるでしょう。
ばらばらだった人生の断片が最後にひとつの星座を描く瞬間。あなたの中の『汝、星のごとく』が、きっと新しい物語に生まれ変わります。周りの目や常識にとらわれずに、もがきながらも己を見失うことなく自分らしく生きていく姿に、人それぞれの幸せの形があってもいいと思わせてくれる。彼らのやさしさと強さは、心にじんわりと響くものがある物語。
7位『777 トリプルセブン』伊坂幸太郎
あらすじ
やることなすことツキに見放されている殺し屋・七尾。通称「天道虫」と呼ばれる彼が請け負ったのは、超高級ホテルの一室にプレゼントを届けるだけの「簡単で安全な仕事」だった。
ところが同じホテルには、驚異的な記憶力を持つ女性・紙野結花が身を潜めており、彼女を狙う裏社会の業者たちが次々と集まってくる。不運な殺し屋と逃走中の女性。ふたつの運命がホテルの中で交差し始めて…。
おすすめポイント
高級ホテルという密閉空間に殺し屋たちを一堂に集め、場面を目まぐるしく切り替え続ける。この構成が生む疾走感がとにかく圧巻です。息つく暇もないほどの密度が詰まっており、「気づけば一気読みしていた」という体験を約束してくれる一冊です。
殺し屋たちの軽妙な掛け合いが、殺伐とした状況に独特のユーモアを与えている点も見逃せません。モウフとマクラの「スイスイ人」談義や、シュレーディンガーの猫をめぐるやり取りには思わず笑みがこぼれます。凶悪なはずの殺し屋がどこか愛おしい。この矛盾を成立させる筆力にただ脱帽です。
そして物語の底流には「他人と比べた時点で不幸は始まる」「リンゴはリンゴになればいい」という静かなメッセージが流れています。不運を嘆くのではなく自分の花を咲かせればいい。殺し屋たちの口から語られるからこそ、その言葉はまっすぐ胸に刺さります。不運すぎる七尾がたどり着く先が気になって、ページをめくる手が止まらなくなる物語。
6位『地雷グリコ』青崎有吾
あらすじ
射守矢真兎(いもりや・まと)。都立頬白高校に通う、ごく普通の女子高生。ただし、勝負事にだけはやたらと強い。平穏な日常を望む彼女のもとに、なぜか風変わりなゲームの対戦が次々と舞い込んでくる。
罠を読み合いながら階段を上る「地雷グリコ」、百人一首の絵札を使った神経衰弱「坊主衰弱」。誰もが知る遊びに独自ルールがひとつ加わるだけで、そこは白熱の頭脳戦の舞台へと一変する。次々と強敵を打ち破る真兎の、勝負の先に待ち受けるものとは…。
おすすめポイント
子どもの頃に誰もが遊んだ「グリコ」や「だるまさんがころんだ」に、たった一つルールを足すだけで極限の知略戦が立ち上がる。この着想の切れ味に、まず心を鷲掴みにされます。ルールはシンプルなのに打ち手は無限大。ページをめくりながら自分でも戦略を組み立てずにはいられない没入感は、ほかのどんな小説でも味わったことのないものでした。
さらに注目すべきは、本格ミステリ作家だからこそ成しえた「伏線の設計」がゲームの決着に織り込まれている点です。何気ない会話や行動の端々に仕込まれた手がかりが、勝敗を分ける決定打として炸裂する瞬間。謎解きミステリと同質の快感が全身を駆け抜けます。
読者も一緒になってどうすれば勝てるのか、ルールの穴はどこにあるのかを考えつつ、勝負の行方をワクワクしながら見守ってしまう。ヒリつく心理戦や、ゾクゾクさせられる騙し合いから目が離せなくなる頭脳バトル小説。
5位『水車小屋のネネ』津村記久子
あらすじ
1981年、18歳の理佐は8歳の妹・律を連れて、身勝手な母とその婚約者のもとを飛び出す。彼女たちがたどり着いたのは川沿いの小さな町。
そば屋で住み込みの職を得た理佐が任されたのは、店の裏手にある水車小屋に暮らすしゃべる鳥。ヨウムのネネの世話だった。頼れる大人もいない姉妹の暮らしに、町の人々が少しずつ関わり始めて…。
おすすめポイント
40年という歳月を一冊に収めながら、どの10年を切り取っても「いま読んでいる場面がいちばん温かい」と感じさせる。この持続力こそ、津村記久子さんの筆が成し遂げた離れ業です。派手な事件は起きません。それなのにページをめくる手が止まらないのは、日常の中にある小さな善意が、次の誰かへと静かにリレーされていく構造に心を掴まれるからでしょう。
印象的なのは、登場人物たちの「親切」が決して過剰ではない点です。誰もが自分の生活に精一杯で、欠落や挫折を抱えている。それでも「これくらいなら自分にもできる」という程度の手助けが、巡り巡って姉妹の人生を支えていきます。その等身大のやさしさが、フィクションを超えて読者自身の記憶に触れてくるのです。
そしてこの物語の中心にいるのが、人間ではなくヨウムのネネであるという点が、作品全体に不思議な奥行きを与えています。40年を生き抜くネネは、時代が変わり人が入れ替わっても変わらずそこにいる。読み終えたあと、自分のそばにも「ネネ」のような存在がいたのではないかと、ふと振り返りたくなる一冊です。4位『この夏の星を見る』辻村深月
あらすじ
2020年。茨城の高校二年生・亜紗は天文部で「スターキャッチコンテスト」の開催を夢見ていたが、部活動や学校行事などが次々と制限されていく。
東京の中学一年生・真宙は、たった27人の新入生のうち唯一の男子という現実に戸惑う日々。五島列島の高校三年生・円華は、旅館を営む家への偏見にやるせなさを抱えていた。閉塞感に包まれた三人が、星空を介して静かにつながり始める…。
おすすめポイント
あの2020年の息苦しさを、ここまで精緻に、しかも温もりを込めて描ける作家がいることに驚かされます。マスク越しの会話、中止になる行事、大人たちのやり場のない苛立ち。読者自身の記憶が次々と呼び覚まされ、ページをめくるたびに胸が締めつけられるでしょう。
しかし物語は閉塞感に沈み込みません。茨城、東京、五島列島。離れた土地に暮らす中高生たちが「同じ星空の下にいる」という一点で結ばれていく構造が、読み進めるほどじわじわと効いてきます。リモート越しに交わされる声が、制限だらけの日常にそっと風穴を開けていく過程は、静かなのに熱い。
「奪われた青春」ではなく「あの時代だからこそ生まれた青春」を描き切った本作。鬱々とした日々の中で、それぞれが悩みを抱えつつも、自分たちで夢中になれるものを見出していく姿に、救いと希望を感じさせてくれる青春小説。
3位『レーエンデ国物語』多崎礼
あらすじ
異世界・聖イジョルニ帝国。家に縛られてきた貴族の娘ユリアは、英雄と称される父ヘクトルとともに、銀霧の舞う呪われた地・レーエンデへ旅に出る。
そこで出会ったのは、琥珀の瞳を持つ寡黙な射手トリスタン。空を漂う泡虫、天へそびえる古代樹、湖上の孤島城。幻想の世界に魅了されたユリアは、はじめての友情と恋を知り、やがてレーエンデ全土を揺るがす争乱へと巻き込まれていく…。
おすすめポイント
銀霧の森に足を踏み入れた瞬間から、読者もまたレーエンデに「呪われ」ます。空を漂う泡虫、乳白色に天を衝く古代樹、湖上にそびえる孤島城。五感を総動員させる風景描写が、この世界を「読むもの」から「体験するもの」へと変えてしまうのです。
空っぽだった少女が、見知らぬ土地ではじめての友情を結び、はじめての仕事に汗を流し、はじめての恋に心を震わせる。その一つひとつの「はじめて」が丁寧に積み重ねられるからこそ、物語が争乱へと傾いた瞬間、ユリアの覚悟が読み手の胸を深くえぐります。
「もっとこの世界に浸っていたい」その渇望が止まらなくなる。人には抗うことのできない災いを前にして、なにを選び、なにを犠牲にするのか。苦悩と葛藤に苛まれながらも、彼らの選択する道から目が離せなくなる王道ファンタジー。
2位『黄色い家』川上未映子
あらすじ
2020年春、惣菜店で働く花は、ネットニュースである女性の逮捕記事を目にする。「黄美子」その名前が、封じ込めていた20年前の記憶を呼び覚ます。
17歳の夏、親もとを離れた花は、年上の黄美子と出会い、行き場のない少女たちとともに「黄色い家」で暮らし始める。まっとうに生きたいと願いながらも、現実はそれを許さず、彼女たちは次第に危うい世界へと足を踏み入れていく…。
おすすめポイント
花の一人称で綴られる物語に、最初の数ページで身体ごと引きずり込まれます。まるで自分が黄色い家の住人になったかのような没入感は、川上未映子さんの圧倒的な筆力があってこそでしょう。
ページをめくるたびに突きつけられるのは、「なぜ人は罪を犯すのか」という問いの重さです。花たちの選択は、けっして遠い世界の話ではありません。貧困という地盤の上で善悪の境界がいかに簡単に溶けてしまうか。その描写のリアルさに、思わず息を呑みます。
社会からはじき出され、負の連鎖から抜け出せない者たちの苦しさと、生きていくことの難しさを考えさせられる。持たざる者が生きていくには厳しすぎる現代において、懸命に駆け抜けた少女たちの姿から幸せのあり方を問いかけられる作品。
1位『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈
あらすじ
2020年、中学2年生の夏休み。幼馴染の成瀬あかりが、また突拍子もないことを言い出した。「閉店が決まった西武大津店に毎日通って、テレビの中継に映る」。島崎みゆきは呆れながらも、その不思議な引力に抗えない。
M-1への挑戦、自分の髪を使った長期実験、市民憲章の完全暗記。滋賀県大津市を舞台に、我が道を全力で突き進む少女の姿を周囲の視点から描く、2024年本屋大賞受賞の連作短編集。
おすすめポイント
成瀬あかりという人物は、どこまでも自由で、どこまでも本気です。「やりたいからやる」ただそれだけの行動原理なのに、読み進めるほどにじわじわと胸が熱くなります。周囲から変わり者と見られても一切揺るがないその背中が、いつしか強烈に眩しく映るのです。
連作短編という構成が、物語に見事な多面性を与えています。章ごとに語り手が変わるたび、成瀬の姿がまるで万華鏡のように異なる輝きを放ちます。ある人には憧れ、ある人には困惑、またある人には小さな救い。一人の少女がこれほど多くの感情を呼び起こす構造に、思わず唸らされます。
周りの目を気にすることなく、清々しいほどに我が道を突き進んでいく彼女の姿は、微笑ましくも、眩しくもある。独自の世界観でマイペースに生きる少女に、青春のきらめきを感じてしまう作品。
まとめ
どうですか、気になった書籍は見つかりましたか?
この記事を通して、少しでもあなたの読書生活が有意義なものになったら幸いです。
それでは、まったです。 (‘◇’)ゞ
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